「よかれと思って」言ったことが、相手の反感を買ってしまった経験はありませんか?
「相手のために」「よかれと思って」言ったことだからこそ、相手が怒り出したり、不満そうな顔をしたりすると、理不尽に感じてしまいますよね。
「あなたのことを思って言ったのに!」
「あなたが困ると思ったからこうしてるのに!」
そうやってプンプンしてみたり、なんだか悲しくなってしまったりすることもあるかもしれません。

実はそこには3つの「翻訳ミス」が生まれています。
具体的な例があったほうがわかりやすいと思いますので、うちのエピソードをご紹介。
25年以上前、長女を産んで実家に里帰りしていた時のことです。
「あなたは疲れているだろうから」の一言で怒り出した夫
生まれた当初から長女は夜泣きが激しく、私は産後かつ慣れない育児でヘトヘトでした。
週末に夫がやってきたのですが、夫も慣れないひとり暮らしで少々お疲れモード。
そこで、私は精一杯の「気遣い」のつもりでこう言ったんです。
「夜泣きでうるさくなっちゃうから、今日は別の部屋で寝るね」
そしたら、夫はどう反応したと思います?
私は「気を遣ってくれてありがとう」って言われるとばかり思ってたのに、夫は急にプンプンしはじめて「なんでそんなこと言うの? 俺を頼りにしていないの?」と言い放って、寝室に入ってしまったんです。
「よかれと思って言ったのに、なんで怒られなきゃいけないの?」 とイラっとしましたが(笑)、今なら夫の気持ちがわかります。
3つの翻訳ミスの正体
① 「相手の性質」を翻訳できていない
まず1つめは、相手の性質をよくわかっていないことによる翻訳ミスです。
夫は「家族のために役に立ちたい」というタイプ。数秘では6という数字を持っています。
まだ結婚して日が浅かったこともあるのですが、私はそんな彼の性質をまだ理解できていなかったんですね。
「誰かの役に立ちたい」おそらく「慣れない育児に手を焼いているであろう私の役に立ちたい」と思っていたはず。
そんな彼の気持ちを想像できなくて、その思いを無視するような行動をとってしまったのでした。
② 思いを「適切な言葉」に翻訳できていない
2つめは、自分の思いを言葉にして、相手に伝える段階で起きる翻訳ミスです。
私の本音は「あなたの体を労わりたい」という思い。でもそこを端折って、夫に伝えたのは「別々の部屋で寝よう」という物理的な提案でした。
ここには、私の言葉足らずな性質、数字でいうところの7の性質(完璧主義で、結論を急いでしまうタイプ)が関係しています。
とにかく結論を伝えなければという思考パターンになりやすいのですね。なので思いは差し置いて、先に物理的な提案をしてしまった。
物理的な提案が悪いわけじゃなくて、その前の段階にある「思い」を言葉にしていないところに、コミュニケーションエラーの要因があります。
③ 「自分の本音」を翻訳できていない
これが最も気づきづらい、自分による自分への翻訳ミスです。
今、思えば、あのときの私は初めてのことだらけでいっぱいいっぱいでした。
夫のことを労いつつも、本当のところでは「夜泣きが大変なの」っていうことを伝えたかったのかもしれません。それで夫が察してくれたらいいなあと思っていたような気もします。
(だけど、ストレートに言えない、甘え下手なのは、数秘でいうところの7とか4とかの性質ですね)
「一人で抱えるのは限界だから、一緒に夜泣きに付き合ってほしい」と言えればよかった。なのに、それを「迷惑をかけちゃいけない」という正論にすり替えて、自分の願いを封じ込めていたのです。
言葉だけを変えても、相手には届かない
よかれと思って言ったのに、相手に上手く伝わらないとき、相手に受け取ってもらえないとき。
その裏には、たくさんの翻訳ミスが起きています。
円滑なコミュニケーションを願うとき、多くの人が「どういう言葉で伝えたらいいか」「どういう声掛けをしたらいか」と言葉にフォーカスすると思いますが、①や③のように、実は言葉にする前の段階で翻訳ミスが起きていることも多いんです。
だとしたら、どれだけボキャブラリーを増やしたり、声掛けのセンスを磨いたりしたところで、すれ違いは避けられないってことがわかりますよね。
「家族で話す時間を増やしましょう」とか「夫婦で話す時間をとりましょう」とか提案されることも多いけれど、
それが上っ面の言葉を並べただけのものなら、どれだけ会話の時間を増やしても、自分たちが望む関係性に辿り着くのは難しい。
もうすぐ開講予定の家族のシナリオ編では、そんなコミュニケーションのコツをたくさんお伝えします。
どこにズレやもつれが起きやすいのか、それはなぜなのかを紐解き、家族という最大の謎をクリアにしていく時間です。

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